転職の理由をポジティブに伝えるには?伝え方やケース別回答例を紹介

一般的に、転職面接では前職の退職理由について聞かれることが多いです。

「入社後に後悔しないようできるだけ本音を伝えよう」という人もいますが、本音を伝えるだけでは「仕事に対する責任感を持ってくれないのでは…」と思われてしまう可能性もあります。

転職理由を伝えるときは、「前職の給与に対する不満」や「前職の労働時間の長さ」などネガティブな内容をそのまま伝えるのではなく、「キャリアや今後のことを考えて転職した」というようにポジティブに変換するのがおすすめですよ。

今回は、企業が転職理由を聞く意図や転職する理由のポジティブな伝え方について解説します。

転職する理由はポジティブに伝えるべき?面接官の質問意図とは

面接官に対する印象を良くするためには、転職理由をポジティブに伝えるべきです。その理由を面接官の質問意図から明確にしていきましょう。

どのような理由で転職しているのか

厚生労働省が発表している「仕事をやめた者の退職理由」によると、男性で「給与・報酬が少なかったから」が最も多く、次いで「事業又は会社の将来に不安を感じたから」が多くなっています。

そして、女性でも「会社の経営方針に不満を感じたから」や「給与・報酬が少なかったから」が多くなっているので、男性・女性ともに転職の理由がポジティブでないことがわかりますね。

転職理由を聞かれる意図

採用担当者が転職の理由を聞く意図には、「応募者が入社後すぐに辞めないかを見極める」ということがあります。採用活動や人材育成には、決して少なくない労力や時間がかかっているので、採用した人材にはできるだけ長く働いて欲しいと考えているためです。

そして、転職の理由を聞くことで、応募者が仕事で重視しているものや責任感の有無、新しい仕事へのポジティブな意欲があるかどうかを見ています。将来的に自社で活躍し、成果を挙げられる人が働くことが企業の利益となるのです。

ポジティブに言い換えるべき転職理由

転職の理由でポジティブに言い換えるべき話題の一つに「人間関係の問題」があります。上司や同僚に対する愚痴や不満ばかり話していては、「すぐに人の悪口を言う人なのか」というネガティブな印象を与えてしまいますよね。

また、「自分の希望している仕事内容と違うから」など会社とのミスマッチが理由の場合でも、主体性が感じられなかったり、仕事に対する姿勢を不安視されてしまう可能性があるのでポジティブに言い換えると良いでしょう。

【参考:厚生労働省「仕事をやめた者の退職理由」

転職の理由をポジティブに言い換えるコツ|嘘をつくのはNG

転職理由を考えるさいに、採用担当者にとって印象を良くするにはどのようなポイントに気をつければ良いのかについて見ていきましょう。

正直に話す

採用担当者に良いイメージを与えたいからといって嘘をつくのは得策ではありません。応募者が本音でないことを話そうとする時、言い淀んでしまったりなど、本人が思っている以上に不自然な話し方になってしまっているので、嘘がばれやすいです。

逆に面接の場面で、言いづらいことでも転職の理由を正直に話そうとする姿勢は好印象を与えます。嘘をついて不自然な話し方になるぐらいなら、ポジティブな気持ちで正直に話してイメージアップにつなげましょう。

言わないことを決める

転職の理由を伝えるさいに、前職への不満や愚痴など言わないことはあらかじめ決めておきましょう。ポジティブでない発言を聞くために、企業は面接を行っているわけではありません。

例えば、満足しなかった理由に対する自分が行った改善点を伝えると、課題解決に真摯な姿勢を感じさせることができますよ。

働く目的と転職理由を合致させる

働く目的と転職理由が合致していると採用担当者を納得させやすくすることができます。

例えば働く目的が「成果を正当に評価してもらいたい」で転職理由が「前職の風土が年功序列が強かったため」であれば、働く目的と転職理由が合致していて一貫性があるので説得力があるといえるでしょう。

転職理由を前向きに言い換えるには|3つのケース別回答例

転職理由はどのように伝えると評価アップにつながるのでしょうか。理由ごとの回答例やポイントを解説します。

転職理由① 人間関係

転職の理由をポジティブに言い換えるべきことの一つに「人間関係」があります。

前職の上司や同僚の悪口を言うのではなく、「チームで連携して、意見を出し合えるような環境で働きたい」など転職理由を志望動機につなげると前向きな印象を与えられますよ。

転職理由② 長時間労働

残業が多い職場に疲れ、退職を決断する人は少なくありません。しかし、どの会社でも少なかれ残業はあるものなので、採用担当者が納得するような転職の理由にポジティブに変換してしまいましょう。

例えば「前職では効率的に短期間で成果をあげる人よりも長く職場に残る人が評価される傾向にありました。」というように「効率的に仕事をしてさらに成果をあげたい」熱意を伝えるのがポイントです。

転職理由③ 給与や待遇

転職の理由に、ポジティブでない給与や待遇に関する不満はそのまま伝えないほうが無難でしょう。「給与が低い」だけだと、採用担当者に「仕事内容よりも待遇面ばかり気にしている」と捉えられてしまいます。

基本的に「自分は被害者である」といったストーリーは避け、「客観的な評価のもと、成果に応じた報酬を得たい」など自分が転職してどのように給与を増やしていきたいかを伝えると誠実さをアピールできますよ。

まとめ

転職の理由の伝え方や回答例について紹介しました。面接で転職理由について聞かれた場合は、ポジティブに表現しましょう。ネガティブに取られがちな前職に対する不満や愚痴を避け、「転職で問題が解決される」ことを正直に伝えると、入社後のミスマッチを防ぎますよ。

そもそも転職活動は、「より活躍できる職場」を探して行動するというポジティブな活動です。必要以上にネガティブな表現は避け、面接のメインとなる志望動機を盛り上げるための伏線のように伝えましょう。

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hi-chann

30代・既婚。元携帯販売員で、現在SE。 携帯販売員で得た知識やエンジニアへの転職経験が豊富です。

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