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〜最短最速で世界が変わる方法論〜
須藤 憲司
本題に入る前に、この本の著者である須藤憲司さんの紹介をさせていただきます。
そんな須藤さんが、過去・現在に渡りどのような形で成果を出してきたのかが書かれた本がこちらになります。
我々を取り巻く世界のルールは、非常にシンプルにできています。
仕事も、スポーツも勉強も、時間やお金などのリソースを投じて、何らかの成果を得ようとします。
個人だけでなく、法人もリソースを投じて、何らかの成果を得ようとすることに変わりありません。
同じインプットから大きな成果を得られるように転換効率を劇的に高めることをハックと呼びます。
この本には、どうやってあなたが世界をハックして最短最速で成果を劇的に高めるかについて書かれております。
要点は、下記3つになります。
①なぜあなたが世界をハックする必要があるのか?
②世界をハックするための2step
③ハックのコツ
それでは、各要点の説明にうつります。
なぜあなたが世界をハックする必要があるのか?
現在、日本は、大きく3つの問題に直面しています。1つ目は、VUCA時代と言われるように、個人や経営環境が不確実な時代になっております。その結果、変化に対応できない個人・企業は生き残ることが厳しいと言われています。
2つ目は、人生100年時代と言われるように寿命が伸びている中で、企業の寿命が短くなっています。企業だけでなく、産業や職業そのものがなくなってしまうこともあり得る時代に突入しております。
3つ目は、人口が急速に減少する中で働き方改革に投じることのできる時間総量激減していくことです。
これら3つの問題をまとめてみると、なぜハックすることがこの先益々重要なのかわかってくると思います。
結論
前代未聞の無理ゲーに入っていくわけなのです。過去の貯蓄などでは、太刀打ちできないため、なんとかして単位時間あたりの成果を高めないといけません。その解決策として、皆で世界をハックすることを提案したいと筆者は述べています。
世界をハックするための2STEP
筆者は、歴史上の偉人の漫画から世界をハックするための2stepを学んだそうです。
結論からお伝えすると、下記になります。
1、世界を違った角度から見つめ、他人が気づいていない規則性や法則に気づくこと
2、その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入すること
上記2つを活用して問題解決に至った例を一つ挙げさせていただきます。
舞台はある大きなオフィスビル。エレベーターの待ち時間が長いと借主からクレームを受けておりました。
エレベーターシステムの専門家を呼び、実態を調べた後に出てきた解決策は、1、エレベーターの増設、2、より高速なエレベーターに機種変更、3、新たに開発されたエレベーター制御装置の設置でした。
しかしながら、どの手法をとってもコストが大変かかってしまうことで、現場の方々は頭を抱えていたそうです。
そこで、ハック思考した結果、最終的に下記のような解決策になったそうです。
1、世界を違った角度から見つめ、他人が気づいていない規則性や法則に気づくこと
待ち時間が長いからクレームが起きている
→待ってることを認識している時間が長いからクレームが起きている
2、その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入すること
他に暇つぶしになるもの(鏡)を置いて、待っていることを認識する時間をなくす
つまり、そもそも問題提起していたものを違った角度から見つめ直し、新たな解決策の提示をしていったのです。
コストも最小限に抑えることもできました。
ハックのコツ
ここまでの要約を読んで、目の前の課題をハックしようと思った方々がいらっしゃると思いますが、前提として、規則性や法則が無いものは、ハックできません。
そのため、ファーストステップとして、目の前の事象がハック可能なのかを知ることが大切なのです。
そして、それを知るためには、「観察、考察、推察、洞察」の4つの察する力が必要なのです。
観察
観察とは、昨日との変化を見つけることです。
考察
考察とは、観察から規則性や、法則を見つけることです。
推察
推察とは、考察によって導き出された規則性や法則の転用先を探すことです。
洞察
洞察とは、観察、考察、推察同時に行うことで目の前で起きた事象と全く異なる因果関係に気づくことをいいます。
この4つを行うことによって、目の前の課題がハックすることが可能なのかを知ることができ、適切な物事に対してハックすることが可能になるのです。
最後に、この要約のまとめになります。
まとめ
①ハックすべき理由
前代未聞の無理ゲーに入っていき、過去の貯蓄などでは、太刀打ちできないため、なんとかして単位時間あたりの成果を高めないといけないため
②ハック可能なものなのかを判断する
観察、考察、推察、洞察の4つを行う
③ハックする
世界を違った角度から見つめ、他人が気づいていない規則性や法則に気づくこと
その規則性や法則を構成するシステムのスキマに介入すること
感想
この本を読み、日々、目の前に直面することをハックする重要性を知りました。
私も普段はSEをやっておりますので、相対するお客様が抱える問題をこのハック思考を駆使して解決していきたいと思いました。
困っている事に対する解決方法は、本当にそれでいいのか?それで解決するのか?
どこまでも考えてハックしていこうと思います。
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hi-chann
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2003年に早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。同社のマーケティング部門、新規事業開発部門を経て、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員に当時最年少として就任。その後、2013年にKaizen Platform,Incを米国で創業。現在は、日本、US、韓国、台湾の4拠点で、事業を展開している方になります。
一言で言うと、超優秀な方です。