本のレビュー

エッセンシャル思考で実践してみた！

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エッセシャル思考を参考にして実践してみた！

私なりにこの本を読んだ結論はこうでした。

今、目の前にある課題を早く解決する事は大切ではない。
そもそも目の前にある課題を解くことが必要かどうか考えることが大切だ。
そして必要なければ捨てなさい。必要なことだけに取り組みなさい。

この内容はとても重要であり、私もとても参考になりました。

仕事をしてると、「早く仕事終わらせるためには？」と考えて工夫しようとしますよね。そして、エクセルのVBAを習ってみたり、早く会議を終わらせる方法を考えてみたりすると思います。

もちろん、早く終わらせようとする事はとても大切ですが、どれだけ早く仕事を終わらせても、頑張っている仕事が売り上げにつながらない作業だった。もしくは、そもそもやる必要がない仕事だった。こんな場合は、意味がないですよね。

この文を見て、安宅和人さんの「イシューからはじめよ」を思い出しました。

ここで絶対にやってはならないのが、「一心不乱に大量の仕事をして右上に行こうとする」ことだ。「労働量によって上にいき、左回りで右上に到達しよう」というこのアプローチを僕は「犬の道」と呼んでいる

安宅和人. イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」

この文章で書いている「右上」というのは、「解くべき重要性の高い課題」かつ「高い質の解」の事を指してます。また「左回り」というのは、解くべき重要性が高くない課題について「高い質の解」を出すことを指しております。

一心不乱に取り組む前に、一度立ち止まって考えてみることは、本当に大切ですよね。

実は、私も、これを実践しようと思って、わざと意味がわからないけど昔から続いている仕事をやめてみました。他人から何か言われたら再開しようと思ってあれから1年経ちます。

ただ、恐ろしいことに、誰からも何も言われません。

その時、私は気づきました。そもそも必要がなかったことに。。

この仕事に5年は取り組みましたが、意味がない仕事だったみたいです。とても、残念な気持ちになりました。解の質を上げる（仕事のクオリティを上げる）以前の問題でした。

この仕事をやめるきっかけを作ってくれたエッセンシャル思考は、とてもありがたく思いました。この本に出会っていなければ、意味のない作業を後任に引き継ぐところでした。本当に感謝してます。

エッセンシャル思考のここは危険だと思った

ここまでの説明では、とてもいい思考方法に思えます。

必要な事に集中すれば効果も出やすいですし、効果が出れば評価もされやすくなります。評価されれば社会人として出世もできます。

さらに、それに伴って給料も上がったりと、いいことづくめですよね。

ただ、この思考は「自分にとっては」素晴らしい仕事ですが、一緒に働いている同僚などの「他人にとっては」迷惑な思考方法となる可能性はないでしょうか。

「自分にとって」必要じゃない仕事も、「会社にとって」は必要な仕事もたくさんあります。そういう仕事をする人がいないと会社は回らなくなる危険性をはらみます。

特に私が感じる「会社にとって」必要な仕事は、新入社員の教育だと思います。自分にとって必要がない仕事だからと言って新入社員の教育をしなければ、ゆくゆく会社の大きな損失にもつながると思います。

また、先輩が後輩に仕事を指示した時に、「それは私のやるべき仕事ではありません」という事を言ってしまった場合、社内での関係も破綻してしまう事にもつながってしまうと思います。

エッセンシャル思考は、このような事例では危険を伴うので注意が必要だと思います。

でも全体的に見れば、「必要性を考える」という考え方がとてもタメになった

エッセンシャル思考は、新入社員の教育のような、本人にとって必要でない仕事をしなくなる危険性はありますが、「必要性を考える」という考え方はタメになりました。

私が仕事中によく感じているのは、必要性のない、もしくは必要性の少ない仕事が多いのではないか、という事です。

例えばこんな仕事です。

  • 毎週開催される、必要性の薄そうな打ち合わせ
  • 過度に体裁を整える事を求められる、社内向け資料の作成
  • 資料に何人もの人に押印してもらう作業

「必要性」を考えなければ、何も考えずに取り組むこともできます。
ただ、よく考えてみると、目的もなく惰性的に開催される打ち合わせに意味はないですし、社内向け資料の作成に時間をかけても1円も効果は変わらないです。さらに、何人に決裁してもらっても、それはただの責任逃れかメンツを守るのか、それくらいしか効果がないと思います。

この文章を読んでいる人も、仕事だから仕方がないと割り切って考えてしまっている人、多くないですか？私も10年以上、ずっとそうやって割り切って仕事してきました。

仕事だから、と割り切って考えると楽ですよね。

こうやって割り切って考えた先に待つのは、「どうやってそれを早く終わらせるか」という思考だと思います。その思考で解決に向けて頑張るその前の段階で、「そもそも必要な仕事なのか？」という事を考えるきっかけになるエッセンシャル思考は、とてもタメになりました。

エッセンシャル思考の口コミ

他の人の考え方もとても参考になるので、こちらに掲載させていただきました。

概ねポジティブな意見として捉えられているツイートが多かったと思います。

エッセンシャル思考は、こんな人にオススメです

これまでの話をふまえてまとめますと、エッセンシャル思考はこんな人にオススメです。

  1. 仕事に忙殺されていて、何から手をつければいいのかわからない人
  2. 仕事を効率化させることが全てと思っている人
  3. 人にすすめられたから、よくわからないけどこの本を読もうと思った人

１番目の話ですが、仕事に忙殺されている人は、仕事を減らす方向には思考が向かいにくいと思います。仕事の優先度をつける前に、まず必要かどうか考えるのが大切ですので、この本は助けになると思います。

また２番目ですが、私もこの思想にかなり囚われていました。
とにかく、早く仕事を終わらせるにはどうすればいいか？と。

でも、仕事そもそもの必要性なんて考えた事がなかったので、早く仕事を終わらせたところで、次の仕事が与えられるだけでした。その仕事すら、どうやって早く仕事を終わらせるのか、とずっと考えてました。早く終わった時間に次の仕事を埋められるという、終わりがない仕事の無限地獄に陥っていたように思えます。

思考法を変えることで仕事の無限地獄から救ってくださったこの本にはとても感謝してます。同じような境遇の方、この本に書いていることがとても参考になると思います。

また、３番目の人にすすめられたからよくわからないけどこの本を買おうと思った方。
「必要性」という事を考える事についてとても参考になると思いますので、この本とてもオススメです。この本を読む必要性がわかると思います。

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hi-chann

３０代・既婚。元携帯販売員で、現在SE。 携帯販売員で得た知識やエンジニアへの転職経験が豊富です。

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